AIを商談の練習相手にする。私なら副業の初回打ち合わせ前にこう使う
AIで副業を始めるなら、何を作れるかの前に「相手が何に困っているか」を聞けるようになりたい。私は今回のニュースを見て、まず打ち合わせの練習に使ってみたいと思った。
2026年10月5日のLedge.aiが紹介した、Googleと東京大学松尾・岩澤研究室の自治体向けAI活用事例がきっかけだ。Googleの発表日は9月29日。福井県の事例では、技術営業のノウハウを学ぶための顧客シミュレーターのプロトタイプを紹介している。実装済みのサービスと開発・実証中の取り組みは区別して読む必要がある。
ここからは、そのニュースをもとにした私の活用案。自治体のシステムを実際に使った体験談でも、受注や売上が増えたという検証報告でもない。

私なら「説明の上手さ」より、聞き漏らしを減らすために使う
例えば、カフェのSNS運用を手伝う副業を考えているとする。「投稿を増やせます」「AIで効率化できます」だけでは、相手からすると自分の店に何が起きるのか分かりにくい。
店主が困っているのは、平日の来店かもしれないし、写真を撮る時間がないことかもしれない。同じSNS運用でも、必要な提案は変わる。私ならAIに店主役を頼み、質問が足りない場所を先に見つけたい。
期待したい成果は、完璧な営業トークではなく、打ち合わせで確認する質問と、まだ約束できないことの一覧。そこが整理できれば、実際の相手の話を聞く余裕を作れそうだ。
先に用意するのは、この3つだけ
- 提案する仕事:SNS投稿の企画と文章、月4本。撮影は含めない。
- 相手の設定:架空のカフェ店主。平日の来店が少なく、作業に割ける時間も限られている。
- 自分の境界:売上や集客数は保証しない。広告費、撮影、追加修正は別途相談。
これは練習用の架空設定だ。会社や顧客の資料をそのまま入れなくても、最初の練習はできる。実務の情報を使う段階では、利用先の規約と社内ルールに従い、必要な情報だけに絞りたい。

コピーして試せる依頼文
あなたは、SNS運用の相談をする架空のカフェ店主役です。
私は、投稿の企画と文章を月4本作るサービスを提案します。
撮影、広告運用、売上保証は含めません。
設定:平日の来店が少ない。写真素材はあるが整理できていない。
予算と期待する成果は、私が質問するまで明かさないでください。
質問は一度に1つ。すぐに契約せず、理由や作業範囲を確認してください。
あなたが追加した架空の条件は、最後に一覧にしてください。
私が「振り返り」と言ったら、以下を整理してください。
1. 聞き漏らした質問
2. 根拠のない約束や、範囲が曖昧な説明
3. 次の打ち合わせで確認すべき事項
4. 私の説明を短く直した例
実際の顧客の気持ちや市場を再現できるとは断定しないでください。
では、最初の相談から始めてください。
私は「厳しく採点して」だけで終わらせたくない。何を基準に見るかを指定しないと、感じのいい感想だけ返ってくることもある。今回は聞き漏らし、約束、作業範囲に焦点を当てる。
会話は、こういう方向に持っていきたい
以下は説明用に私が作った会話例で、実際のAI出力ではない。
店主役:「投稿を増やしたら、お客さんも増えますか?」
私:「来店増は約束できません。まず、平日のどの時間帯を増やしたいか、今どんな投稿をしているかを確認したいです。今回の範囲は投稿案と文章の月4本です。写真の用意と公開は、誰が担当できそうですか?」
これで受注できるとは言えない。でも、勢いで「できます」と答えるより、目的と担当を確認する話に進められる。私ならこの返しを、自分が無理なく言える長さに直して練習する。
本業でも、使い道はありそう
| 場面 | AIに頼む役 | 練習後に残したいもの |
|---|---|---|
| イベント企画の社内説明 | 予算の根拠を聞く上司役 | 数字の出典、目的、未確定事項 |
| 動画制作の打ち合わせ | 修正を依頼する発注者役 | 尺、素材、修正回数、納期の確認表 |
| SNS運用の提案 | 成果と作業負担を気にする担当者役 | 担当分担、投稿目的、振り返り方法 |
会議前に、突っ込まれそうなところを一度言葉にする。私が欲しいのは、そういう地味な助けだ。文章をきれいにするだけより、後でやり直す理由が減れば役立つ。

私なら、この確認ができたら練習を終える
- 相手の目的を、自分の言葉で説明できる。
- 納品するものと、含まない作業が分かれている。
- 費用、納期、素材提供、修正の条件を聞けている。
- 成果について、根拠なく約束していない。
- 次に誰が何をするか、決まっている。
AIの点数が高くても、これが抜けていたらやり直す。逆に全部確認できたなら、長時間練習するより、実際の相手に聞く時間を取りたい。
効果を確かめるなら、練習前後の説明文を残して、抜けていた条件がいくつ見つかったか、準備に何分かかったかを記録する。初回打ち合わせの後には、想定と違った質問も追加する。受注率や売上への効果は、実際の案件を見ないと判断できない。
AIで稼ぐ前に、任せてもらえる説明を作りたい
私は「AIを使うので安くできます」だけで仕事を取りたいわけではない。何を受け取り、何を作り、どこまで責任を持つのか。その説明を具体的にするためにAIを使いたい。
今回のニュースから持ち帰りたいのは、大きなシステムの話より、相手役を用意して実践の前に練習する考え方だ。副業でも本業でも、次の打ち合わせ1件を題材に始めるなら、取り入れやすそうだと思う。
参考・確認日
確認日:2026年10月7日。ニュースの要点と、私の提案・架空例を分けて記載した。本文のイラストはAI生成であり、実際の自治体の導入画面や関係者の写真ではない。
