|

TikTokの書き出し設定【2026年版】高画質にする解像度・fps・ビットレート

TikTokの書き出し設定。1080×1920、30/60fps、8〜16Mbps

TikTokへ投稿した動画が「書き出し前はきれいだったのに、投稿するとぼやける」場合、原因は解像度だけとは限りません。縦横比、fps、ビットレート、元素材、アプリ側の再圧縮まで切り分ける必要があります。

先に結論:迷ったら1080×1920px・9:16・MP4(H.264)・30fps・8〜10Mbps。60fpsで撮影した動きの多い動画は、60fps・12〜16Mbpsを実用目安にしてください。TikTokは一般投稿向けの最適ビットレートを明示していないため、ここでは公式広告仕様と実際の再圧縮を踏まえた制作目安を分けて説明します。

TikTokのおすすめ書き出し設定【2026年版】

項目 通常の投稿 動きが多い投稿
解像度 1080×1920px
アスペクト比 9:16(縦)
形式 MP4
映像コーデック H.264
フレームレート 30fps 60fps
映像ビットレート 8〜10Mbps 12〜16Mbps
走査方式 プログレッシブ
SDR・Rec.709 / sRGB相当
音声 AAC・48kHz・ステレオ

1080×1920pxはTikTokの縦画面を自然に使い切れる実用設定です。TikTok for Businessの現行仕様でも縦9:16が推奨され、MP4またはMOVが一般的な形式として案内されています。ただし広告仕様と一般投稿は同一ではないため、最低解像度や容量上限をそのまま一般投稿の「最高画質設定」とは扱いません。

公式仕様と実用上のおすすめを分けて考える

TikTokの公式ヘルプは、アプリで撮影できる動画は最大10分、アップロード動画は最大60分と案内しています。一方、一般投稿の最適な映像ビットレートについて、YouTubeのような解像度別の推奨表は公開していません。

TikTok for Businessの広告仕様では、縦9:16、MP4/MOVなどの対応形式、最低解像度・ビットレートが示されています。しかし、そこにある数値は広告配信を受け付けるための条件であり、一般投稿で最高画質になる目標値ではありません。

この記事の線引き:比率や対応形式は公式情報を確認し、1080×1920px、8〜10Mbps/12〜16Mbpsは編集・再圧縮を考慮した実用上のおすすめとして提示しています。

なぜ1080×1920px・9:16が基本なのか

TikTokはスマホの縦画面で見る設計です。横長動画を投稿すると上下または左右に余白が生まれたり、表示面積が小さくなったりします。縦9:16なら画面を使い切りやすく、視聴者が内容へ集中しやすくなります。

720×1280pxでも成立する場合はありますが、細かい字幕、商品、ゲームUIを見せるなら1080×1920pxで制作した方が余裕があります。逆に1080p素材を無理に4Kへ拡大しても、失われた細部は戻りません。

30fpsと60fpsは元素材に合わせる

30fpsがおすすめの内容

  • 顔出しトーク、解説、Vlog
  • 料理、商品紹介、ハウツー
  • 画面収録やスライド中心の投稿
  • 容量と書き出し時間を抑えたい場合

60fpsがおすすめの内容

  • ダンス、スポーツ、乗り物
  • ゲームプレイ
  • 素早いカメラ移動
  • 細かな手元作業やスロー演出

30fps素材を60fpsで書き出しても、本来存在しない動きは増えません。フレーム補間を使わない限り同じ絵が重複し、容量だけ増えることがあります。素材、タイムライン、書き出しのfpsをそろえるのが基本です。

ビットレートはどこまで上げるべき?

一般的な30fpsのトークや商品紹介なら8〜10Mbps、60fpsの動きが多い映像なら12〜16Mbpsを出発点にします。暗所ノイズ、木の葉、水面、紙吹雪、細かなゲーム画面は圧縮が難しいため、短い区間を書き出して確認してください。

素材の特徴 fps 実用目安 確認ポイント
トーク・静かな背景 30 8Mbps前後 肌・字幕の輪郭
料理・商品・Vlog 30 8〜10Mbps 細部とグラデーション
ダンス・スポーツ 60 12〜16Mbps 動きの残像・背景
ゲーム・紙吹雪・水面 60 16Mbps側から確認 ブロックノイズ

高すぎるビットレートで書き出しても、TikTok側の再圧縮は避けられません。まず推奨範囲でテストし、元ファイルと投稿後を同じ端末で比較する方が、数字だけを上げ続けるより確実です。

Premiere Proの書き出し設定

  1. 形式をH.264にする
  2. フレームサイズを1080×1920にする
  3. フレームレートを素材と同じ30または60にする
  4. フィールドオーダーをプログレッシブにする
  5. プロファイルをHighにする
  6. VBRで30fpsは8〜10Mbps、60fpsは12〜16Mbpsを目安にする
  7. 音声をAAC、48kHz、ステレオにする

横向き素材を縦へ切り出す場合は「スケールを合わせる」だけで終えず、人物や商品の位置をカットごとに調整します。自動リフレームも便利ですが、字幕や手元が切れていないか最後に見直してください。

DaVinci Resolveの書き出し設定

  1. タイムライン解像度を1080×1920へ設定する
  2. DeliverでFormatをMP4、CodecをH.264にする
  3. Frame rateをタイムラインに合わせる
  4. QualityをRestrict toにし、30fpsは8000〜10000Kb/s、60fpsは12000〜16000Kb/sから試す
  5. AudioをAAC、48kHzにする

カラーマネジメントを使う場合、通常のSDR投稿はRec.709を基準にします。HDR素材をSDRへ変換するなら、白飛びや彩度変化がないかスマホで確認してください。

CapCutの書き出し設定

キャンバス比率9:16、解像度1080p、素材と同じ30または60fpsを選びます。コードレートは「推奨」または高画質寄りを基準にします。画質補正やHDR化を一度に重ねると色や輪郭が不自然になる場合があるため、必要な機能だけ有効にしてください。

TikTokのUIで文字や顔が隠れない配置

画面右側にはプロフィール、評価、コメント、共有などのボタン、下部にはアカウント名やキャプションが重なります。UIは端末や機能で変わるため、重要な文字や商品を端へ寄せないことが第一です。

  • タイトルと顔は中央寄りに置く
  • 右端に価格や小さな注釈を置かない
  • 下端へ字幕を密着させない
  • 1画面の字幕は短く、2行程度に分ける
  • 下書きプレビューを実機で最後まで再生する

TikTok for Businessも、重要な要素を中央へ置き、アプリ内アイコンとの重なりに注意する考え方を案内しています。

投稿後に低画質になる原因と対策

元データがすでに圧縮されている

別SNSから保存した動画やメッセージアプリで共有した動画は、すでに圧縮されていることがあります。カメラまたは編集ソフトの元ファイルから作り直してください。

暗所ノイズが多い

暗い映像のザラつきは圧縮しにくく、ブロックノイズになりやすい要素です。撮影時に明るさを確保し、編集時のシャドウ持ち上げやシャープ処理をやりすぎないようにします。

細い字幕や小さな文字を使っている

再圧縮後は輪郭がにじみます。スマホで読める大きさ、十分な太さ、背景とのコントラストを確保してください。

アップロード直後に判断している

投稿直後は処理や通信状態により低品質に見える場合があります。Wi-Fi環境で少し待ち、別端末でも確認します。

アプリが古い・通信が不安定

アップロードが安定しない場合は、アプリを更新し、十分な空き容量と安定した回線を確認します。投稿中に別アプリへ切り替えるときも、処理完了を確認しましょう。

Instagramリール・YouTube Shortsとの違い

媒体 基本キャンバス 書き出しの考え方
TikTok 1080×1920 公式の一般投稿ビットレート表がないため実機検証
YouTube Shorts 1080×1920 公式1080p参考値は30fps 8Mbps、60fps 12Mbps
Instagramリール 1080×1920 9:16を基本にUIとカバーの切り取りを確認

3媒体へ同時展開するなら、透かしやUIの入っていないマスター動画を1080×1920pxで保存し、各アプリへ直接アップロードします。別SNSから保存した透かし入り動画を使い回すより、元マスターから投稿する方が画質管理をしやすくなります。

Instagram向けはInstagramリールの書き出し設定、YouTube向けはYouTube Shortsの書き出し設定も確認してください。

投稿前チェックリスト

  • 1080×1920px・9:16で作ったか
  • 素材、タイムライン、書き出しのfpsは一致しているか
  • MP4・H.264・プログレッシブか
  • 字幕と顔が右側・下側のUIに隠れないか
  • 音割れ、無音、BGMの大きさを確認したか
  • 透かしのない元マスターから投稿しているか
  • 冒頭で誰向けの何の動画か分かるか

よくある質問

TikTokは4Kで投稿した方が高画質?

4K素材を保管する価値はありますが、1080p素材を拡大しても細部は増えません。互換性と処理時間を考えると、通常投稿は1080×1920pxから試すのが実用的です。

30fpsと60fpsはどちらが伸びる?

fpsだけで再生数が決まるわけではありません。トークは30fpsでも十分で、動きの速い内容は60fpsが見やすいことがあります。素材に合う方を選んでください。

MOVのまま投稿してもいい?

TikTokの公式広告仕様ではMOVも対応形式です。ただし一般的な編集・共有ではMP4(H.264)の方が容量と互換性を管理しやすいです。

おすすめビットレートは公式値?

この記事の8〜10Mbps/12〜16Mbpsは一般投稿の公式指定ではなく、1080p動画を制作するための実用目安です。素材の複雑さと投稿後の見え方に合わせて調整してください。

まとめ:数字を盛るより、圧縮されにくい元動画を作る

TikTokの画質は、書き出し画面の数字だけでは決まりません。元素材の品質、暗所ノイズ、字幕の太さ、fpsの一致、UIとの重なり、投稿経路が合わさって最終的な見え方が決まります。

まず1080×1920px・9:16・MP4(H.264)を土台にし、30fpsなら8〜10Mbps、60fpsなら12〜16Mbpsから試してください。そのうえで、透かしのないマスターを各媒体へ直接投稿し、下書きプレビューと投稿後の実機表示を確認する。この手順が、数字だけを上げるより再現性の高い画質対策です。

参照した公式情報

最終確認日:2026年8月27日。TikTokのアプリ画面・投稿条件・広告仕様は変更される場合があります。

Similar Posts

  • |

    YouTube Shortsの書き出し設定【2026年版】高画質にする解像度・fps・ビットレート

    YouTube Shortsを書き出すとき、「縦動画なら何でも同じ」と考えると、動きがガタついたり、再圧縮後に細部がつぶれたりします。重要なのは、解像度だけでなく、撮影時のfpsと書き出しfpsを合わせることです。 先に結論:通常は1080×1920px・9:16・MP4(H.264)・30fps・8Mbps。動きの速い映像を60fpsで撮影した場合は、60fps・12Mbpsを目安にしてください。音声はAAC、48kHzで問題ありません。 YouTube Shortsのおすすめ書き出し設定 項目 基本設定 動きが多い動画 解像度 1080×1920px アスペクト比 9:16(縦) コンテナ MP4 映像コーデック H.264 High Profile フレームレート 30fps 60fps 映像ビットレート 8Mbps前後 12Mbps前後 走査方式 プログレッシブ 色空間 SDRはBT.709 音声 AAC-LC・48kHz・ステレオ 8Mbpsと12MbpsはYouTube公式が示す1080p SDR動画の参考値です。標準フレームレート(24〜30fps)は8Mbps、高フレームレート(48〜60fps)は12Mbpsと案内されています。 YouTube Shortsと判定される条件 YouTube公式によると、2024年10月15日以降にアップロードされた動画は、正方形または縦長で、長さが3分以内ならShortsとして分類されます。つまり9:16だけが唯一の条件ではありません。 それでも制作時は1080×1920pxの9:16をおすすめします。スマホのShortsプレーヤーを自然に使い切れ、InstagramリールやTikTokへも展開しやすいからです。 注意:「3分まで」は分類上の上限です。3分に伸ばせば有利になるわけではありません。内容が30秒で伝わるなら30秒で終え、続きを見たくなる構成を優先してください。 30fpsと60fpsの選び方 30fpsが向いている動画 トーク、解説、レビュー 画面収録、アプリの操作説明 ゆっくりした商品紹介 容量と書き出し時間を抑えたい動画 60fpsが向いている動画 スポーツ、ダンス、ゲーム 素早いカメラワーク 手元の細かな動きを見せる動画 スロー再生用の素材を含む動画 最も大事なのは、YouTube公式も案内している通り、撮影時と同じフレームレートでアップロードすることです。30fps素材を60fpsで書き出しても、新しい動きの情報は増えません。むしろ同じフレームが重複し、容量だけ増えることがあります。 ビットレートは8Mbps・12Mbpsを基準にする ビットレートは1秒あたりの映像データ量です。低すぎると、髪、草、水面、紙吹雪、ゲーム画面など細かく動く部分にブロックノイズが出やすくなります。一方、必要以上に上げてもYouTube側で再エンコードされるため、視聴画質が比例して上がるとは限りません。 素材 fps 目安 考え方…

  • |

    Instagramリールの書き出し設定【2026年版】高画質にする解像度・fps・ビットレート

    Instagramリールを高画質で投稿するための書き出し設定を、解像度・fps・ビットレート別に整理。Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCutの設定例も紹介します。

  • Instagram投稿の画像サイズ一覧【2026年版】正方形・縦長・横長・ストーリーズ

    Instagramの画像サイズは、正方形だけではありません。フィード投稿では正方形・縦長・横長を使えますが、比率を外すと自動で切り取られたり、一覧画面で文字が欠けたりします。 先に結論:迷ったら、通常投稿は1080×1350px(4:5)、正方形は1080×1080px、ストーリーズは1080×1920px(9:16)で作ればOKです。Instagram公式は、フィード写真について幅1080px以上・比率1.91:1〜3:4を案内しています。 Instagram画像サイズ早見表【2026年版】 用途 おすすめサイズ 比率 向いている内容 フィード・正方形 1080×1080px 1:1 商品、料理、作品紹介 フィード・縦長 1080×1350px 4:5 解説、人物、告知 フィード・縦長最大 1080×1440px 3:4 写真を大きく見せたい投稿 フィード・横長 1080×566px 約1.91:1 風景、横長バナー ストーリーズ 1080×1920px 9:16 全画面の告知・日常投稿 リール素材・カバー原稿 1080×1920px 9:16 縦型動画・表紙 上の数値は「アップロードできる最低条件」ではなく、制作時に使いやすい実用値です。Instagramは表示場所や端末に合わせて画像を再処理するため、必要以上に巨大なデータを入れても、そのままの解像度で表示されるとは限りません。 迷ったら1080×1350pxを選ぶ理由 フィード投稿で情報をしっかり見せたいなら、4:5の1080×1350pxが扱いやすいです。スマホ画面で正方形より縦方向の表示面積を取りやすく、写真にも図解にも使えます。 正方形より画面内で大きく見える 人物・商品・図解を縦に配置しやすい カルーセルの解説投稿とも相性がよい Canva、Photoshop、Figmaでテンプレート化しやすい 3:4との使い分け:公式の対応範囲は3:4まで広がっています。ただし、過去投稿との統一感、別媒体への転用、テンプレート資産を重視するなら4:5が無難です。写真をできるだけ大きく見せたい場合は1080×1440pxも選択肢になります。 正方形・縦長・横長の使い分け 正方形 1080×1080px 中央に主役を置きやすく、一覧でも構図が崩れにくい定番サイズです。商品写真、ロゴ、料理、作品紹介など、1枚で内容が完結する投稿に向きます。一方、文章量が多い図解では窮屈になりやすいので、文字を詰め込まずカルーセルへ分けましょう。 縦長 1080×1350pxまたは1080×1440px スマホのフィードで面積を確保しやすいサイズです。人物の全身、ビフォーアフター、手順解説、イベント告知に向きます。3:4で作る場合も、タイトルやロゴなど絶対に切れてほしくない要素は端へ寄せすぎないのが安全です。 横長 1080×566px 風景写真や横長の比較画像に向きますが、スマホでは縦長投稿より小さく表示されます。横長でなければ成立しない写真以外は、余白を加えて正方形または縦長へ再構成した方が見やすいこともあります。 カルーセル投稿で失敗しない設定 複数枚をまとめるカルーセルでは、1枚目で選んだ比率を基準に、後続画像の表示領域もそろいます。正方形・縦長・横長を無計画に混ぜると、2枚目以降で意図しない切り取りが起きやすくなります。 最初に全ページのキャンバスを同じサイズで作る 1枚目で結論または読むメリットを伝える ページ番号を同じ位置へ置く 文章は端から少なくとも60〜80px程度離す…